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053 この世界線にさよならを

Author: 坂森大我
last update publish date: 2026-09-04 15:33:21

 ミリアへの用事を済ませた俺は皇城をあとにして、街へと戻っていた。

 とはいえ、リィナがどこに泊まったのか分からない。俺たちは宿を決めるよりも早く、皇城へと来ていたのだから。

「ここはリィナの幸運に期待しようか……」

 俺は彷徨くだけだ。

 下手に捜すのは悪手。俺の悲運を信じるのなら、捜すつもりはなく彷徨くだけで良い。それだけでリィナが俺の元へとやって来るはずだ。

「ルカ!?」

 ほらな?

 リィナの幸運に敵うものなんて存在しないのだ。彼女は愛する俺を求め、一秒でも早く会いたいと捜していたはず。

「ちょうど殴りたいなって思ってたのよ!」

「ほらな!?」

 どうやら、今もリィナは昨晩のことを根に持っているらしい。でも、俺に当たられてもなぁ。あれはリィナの戦略ミスだろうに。

「それでルカ、昨晩は何もなかったのでしょうね?」

「当たり前だろう? 俺は会食をしてミリアと会っただけだ」

 婚約話をする必要はない。発表が

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